キツネは策士と看護師

キツネのようなずる賢い私が看護師しているさすらい奮闘日記

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看護師が体験した胃カメラ‐8年後の再検査‐


前回の記事から一変して、今回は看護師目線で体験した検査を紹介したいと思います。






胃カメラ検査って意外と…




私が体験したのは胃カメラです。
実はここ最近胃の不調が続いていまして、食事不振がひどかったので、病院へ受診に行きましたので、今回はそのレポート報告です。





まずは問診から・・・

まずは初診。先生は優しそうな感じの女性の先生でした。
実は診察というのは看護師の問診からスタートします(医療業界ではこれをアナムネといいます)。
主な聞くこととして過去に手術をしたことはないか、慢性的な病気をもっていないか(たとえば糖尿病とか、慢性腎不全とか)、今飲んでいる薬はないか、今かかりつけの病院はないか…とか他にもありますが、大方これはどこの医療機関で聴かれる問診です。
さて、私・mkですが、問診項目に当てはめると…




・慢性的な病気をもっているか?→PTSDがあります




・今飲んでいる薬はないか?→眠剤「レンドルミン」に制吐剤「ガスモチン」「ナウゼリン」服用中




・かかりつけの病院は?→あります。心療内科です。




こんな感じですね。
これらを総合的に聞き取って、先生の診察に入る形です。



さて、先生の診察ですが、もちろん私の主訴は「吐き気」「腹痛」「食欲不振」ですから、消化器系の専門の先生に診てもらいました。
あらかた診察した後、先生が私の既往歴に「え?」とビックリした顔してました。




先生「あれ?PTSD?何かあったの?」




私「あ、はい・・・」




先生「診断されたのはいつ?」




私「15歳の時です」




先生「それからずっと?その前から?」




私「その前からです。PTSDだと判明したのは、15歳の時です」




先生「15歳!?(すごいビックリしてた)何かあったの?15歳でPTSDが付くってかなり強いことがあったんでしょ?」




私「あ、はい・・・。(まるで尋問されているようだu)家庭内、暴力があって・・・」(←めんどくさいので弱弱しく言ってみる笑)」




先生「そうか・・・じゃあもしかして、いろんなことに不安が募ったりすることが多いかな?」




私「ま、まあ・・・。(なんか精神科のようだ)なんか、食事が摂れないと、飯食わんと、とか思ってたりとか・・・」




先生「そうだね。もう『食べないと食べないと』って無理に感じてしまってそれで食べてしまうのもきついから、『食べられるときに食べてもいいか』って自分の中で言ってみて、それで食べてみることからやってみたらいいかな?点滴もするし、『食べないと』って思わなくて大丈夫よ」




私「あ、はい・・・。点滴したら少しは楽になるかもです・・・」(←患者なのでちょっと弱気にする)



先生「でも一人暮らしだよね?食べれない時にご飯作るってきついよねー。いつもご飯どうしてるの?」




私「一応、自分で作ってます。飯を食わんといけんから」




先生「大丈夫?おなか痛いのにご飯作るってかなりきついよ?誰か作ってくれる人いないの?」




私「自分で作れはしているので」




先生「え?自炊しているの?」




私「はい(先生気づいてよ)」




先生「わあーすごい」(先生天然っすか?←by僕)



こんな感じである。


それから血液検査と点滴施行。
点滴はソルデム3A。僕になじみのある点滴剤である。(*ちなみにソルデム3Aはいわゆる補液なので、脱水気味の時にはいつもこいつにお世話になってます)



先生「ゆっくり落としていくね。急速で落とすときついだろうし。血管も痩せているだろうしね・・・時間100でしようか(=100ml/時間落とすのことです)」*僕は看護師




とりあえず採血とソルデム3A君施行。
今まで大きい病院にいたから気づかなかったけど、ソルデム3A君、きみって200mlもいるんだね・・・知らなかったよ(´w`)




そして胃カメラへ
実は僕、高校生の頃一度胃カメラ検査を受けたことがあります。




先生「さぁ、胃カメラを始めようか・・・」(*注意:こんなSっ気の先生いません)












検査室はドクターの領域です。










前処置で胃の泡を抑える薬を飲ませられたが、これがまたゲロまずい
僕はこの時点でノックアウトされました(′A`)
さて、次は局所麻酔を鼻の孔に注入されましたが、これがまたクソきつい
何度も悶え苦しみました。
ちょうど、高齢の患者さんに痰吸引をするように・・・








患者さんの苦しみが分かりました。




胃カメラは基本は医師施行です。看護師は胃カメラなんてできません。




先生(今回は男性の先生)「あれー?昔やったんだ」

僕「はい。高校生の時に。その時は口からで、麻酔でしてもらいました」

先生「じゃあ今回も麻酔しようか」




というわけで、麻酔施行。
ちなみに注射を注入されているさなか、徐々に眠くなる前にいつ麻酔は切れますかと聞いたところ

先生「麻酔を中和する薬を使うのでそんなに長くはないよ(リピート×10)



とかなんとか言ってたくせに、麻酔切れたの夕方だぜ、先生。(検査自体は朝から)

そんなこんなで僕の検査は終わりました。
麻酔がなかなか消えないので、ベッドで2時間ほど爆睡。なんかよくわからんが、でっかく口なんて開けてましたよ(笑)


検査結果は問題なく終了し、とりあえず薬を変更し眠剤はそのまま続行という形に。
今回の検査自体は問題ありませんでしたが、おそらく機能性ディスペプシアといものらしい。
聞いたことあまりないのでウィキペディアでググってみました。


機能性ディスペプシア(http://www.astellas.com/jp/health/healthcare/fd/basicinformation01.html より)
 胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気です。生命にかかわる病気ではありませんが、つらい症状により、患者さんの生活の質を大きく低下させてしまう病気です。

主な症状は「つらいと感じる食後のもたれ感」「食事開始後すぐに食べ物で胃が一杯になるように感じて、それ以上食べられなくなる感じ(早期飽満感)」「みぞおちの痛み(心窩部痛;しんかぶつう)」「みぞおちの焼ける感じ(心窩部灼熱感;しんかぶしゃくねつかん)」の4つです。
日本人の4人に1人は機能性ディスペプシアを持っているという調査結果もあり、決して珍しい病気ではなく、誰もが罹患する可能性のある病気です。

この「機能性ディスペプシア」という病気の概念は、近年になって新しく確立したものです。それまでは、機能性ディスペプシアの患者さんの多くは「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されていました。本来「胃炎」とは、胃の粘膜に炎症が起きている状態を表す言葉です。ところが、胃炎があっても症状があるとは限らず、逆に症状があっても胃炎が認められないことも多々あります。そこで、症状があってもそれを説明できる異常がさまざまな検査でも認められない場合、胃に炎症があるなしにかかわらず「機能性ディスペプシア」と呼ばれるようになりました。



なるほど納得!!(゜∀゜)















たしかによく見ると該当項目が多い気がする。


特に「つらいと感じる食後のもたれ感」「食事開始後すぐに食べ物で胃が一杯になるように感じて、それ以上食べられなくなる感じ(早期飽満感)」はよくあてはまる。


消化器科ってすげー(^-^)

僕の身体ですと・・・・こんな感じ?



機能性ディスペプシアってどんな病気?のイメージ画像です。



これは見てるだけでも辛そうだ





検査終了後、親に報告
(結果が分かったら報告するよう圧力が(゜ロ゜;) ガクブル)


親「え?なんちゃらかんちゃら?」(知らんby僕)

僕「だから機能性ディスペプシアだって」


親「あ、うん。わかった」



えー、ほんとに分かったのかよー
(’∀’)



今回の検査で・・・

まったく検査というのはちょっとの検査でも大変なのはよくわかりました。


でも、具体的に患者からの目線では




前処置が結構きついんだよ。


と最後に付け加えて以上、看護師が体験した胃カメラ体験レポートでした。





ちなみに今後から、一人称を「私」→「僕」にしました。





きっとこっちの方が笑いを取れるかと・・・まあ関係ないですけどね!

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